このままだと、男性が獣じゃないかと。
でも、確かに、性的興奮が下がんなかった僕が悪いですね（笑）

では、セックスのムード作りに必要とするのは、どういうことだと思いますか？

よく雑誌とかに、ＨＯＷ　ＴＯ的に書かれたりすることが多いと思いますが、“どうしたら”“どうしたら”“どうしたら”って。
結局みんな、その“どうしたら”に振り回されてるんじゃないかと。
例えば、セックスにしても。
あたしは、２人の中で気持ち良ければどんな事があっても、いいと思うんです。

うんうん。
博士みたいに、２人の中で良ければいいんじゃないのっていうのは分かるんですけど、アウトラインが分からないっていうか。
自分はいいと思ってることでも、女性は「それはムード台無し」って思ってることかもしれないじゃないですか。
そういうのは、男はかなり過敏だと思うんですよ。

それはですね、私女性の代表として言いますと、
そういう事を気にしてるのではなくて、電話に出た行為そのものが
「あっ、私より電話をとるんだぁ」って、私はそういう事だと思うんです。

仕事の事とか、いろんな事考えていて、まっすぐこっちを見てもらえてないんじゃないか、っていうね。
で、今ここのベッドにいる時ぐらいは、私だけを見て欲しい、っていう感じだと思いますよ。

私、メガネをしたまま、ワルサをしてたら、
「メガネつけたままってアリ？」って怒られまして。

それは、変えて下さいよ、コンタクトとかに。
メガネはちょっと無神経すぎますよ（笑）

じゃあ、女性がイヤリングとかピアスとかつけたままなのは、どうなの？稲垣さん！

普段のままの姿でそういうことをいたしてる、という男性的な興奮もあるんじゃないですか？

じゃあ、許すんですね？
「ネックレス取れよ」とか言わないんですね？

じゃあ次に、セックス中にしゃべる内容とかは、どうですかね。
こういう事だけは言ってくれるな、みたいな事はありますか？

（ひそひそ声で）例えばよ、声の出し方とかも、
「イク」とか「イカない」とか、そういう事においても、結構そのことだけに捕われてるんじゃないのかなあ。
これだけ声を出さないと、男の人は喜ばないんじゃないか、とかそういうのない？

本当はそんなに声を出したくないのに出してるんじゃないか、とか。あれって全部ああいうビデオの影響なんじゃないの？

声って出そうと思って出す訳じゃないでしょ？
「出ちゃう」って事じゃないですか、声が。
思わず出ちゃう、って事は、そこまで男として貢献してるんじゃないか、っていう・・・・そういう事ですよね、訳すと（笑）

ただ、そういうものを誇大表現したものが、ああいうビデオだったりするじゃないですか。
本当はもっと自然に言うと、声とかそういう事じゃなかったりするのに。

違いますよ、博士。
だから、女性が演技するしないに関わらず、“声をあげる”という事は、「気持ちいいですよ」っていう呼応ですよね？

うん。それに、逆の立場もあるじゃないですか。
女性が男性の声を聞いて、「喜んでもらえてるんだろうな」とかそういうのはないんですか、逆に？

そうか・・・いや、でも待って。
男の人がさっきのビデオの女の人ほど、いくら感じてるよっていう声をあげたとしても、それは私、ひく！
男の人、そういうのない？

あと、視覚的な問題で、明るさとか明かりとか、そういった事はどうなんでしょうかねー？
男は、あんまり真っ暗で何も見えないと・・・。
ミヤカワさんも、メガネかけるぐらいですからー（笑）

いや、僕は嫌じゃないですけどね。（笑）　　　
その辺はどうなんですかね？博士。

女性っていうのは、やはりそういう事をすごく気にするんですねー。
体を開くっていう事は、イコール心を開くっていう事であり、その為にはあまり明るい部屋よりはですね、
そうですね・・・・ロウソウの光ぐらいが一番適してるんじゃないでしょうかね。

やっぱり自分が一番キレイに見えてるであろう、ちょっと薄明るい方が、より大胆に、より激しく。

もちろんです。
だから、そういうムード作りっていうのは、やっぱり大切なんじゃないでしょうかね。

いてぇ！喜んでんじゃないですか！
何、もう一回言って、もう一回言って、って。

ちょっと待ってくれよ！！（笑）
そこだけ聞いたら、ＳＭファンですよ。

ねぇ、そういうの言おうよ！一人一つずつ、せっかくだから（笑）
「僕はこういうのが好き」って。曖昧で、別に説明いらないから。

それでは、セックスの疑問の第二位について解明してみましょう。
こちらです。「『イク』とはどういうことか？」

アメリカでは「カモン（ｃｏｍｅ　ｏｎ）」「クル」っていう。
この違いは、何なのか？

そちらの疑問を解明するために、
私よその国では一体何て言ってるのか、調べまくりました。

世界各国の女性達は、オーガズムの瞬間どんな言葉を発しているのか、徹底的に調査しました。

まず、日本は「行く！」

アルゼンチンも「行く！」（ｍｅ　ｖｏｙ：メボイ）

ブラジルは「行ってる」（ｅｓｔｏｕ　ｉｎｄｏ：エストオ　インドオ）

インドネシアは、願望「行きたい！」
　　　　　　　　　　　　　　（Ａｋｕ　ｍａｕ　ｐｕｒｇｉ：アク　マウ　プルギ）

ガーナは「行きましょう！」（ｙｅｎｋｏ：イエンコ）

一方、「来る」の代表は、アメリカ。

レバノンも「来る」。（ジウトウ）

イタリアも「来る」。（ｖｅｎｇｏ：ヴェンゴ）

イランも「来る」。（ｍｉｙａｄ：ミヤ）

少し違って、インドでは「こっち来て」。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ｉｄｈａｒ　ａｉｅｙａ：イデラ　アイエ）

ロシアは「終わりそう！」（カンチャーヤ）

ポルトガルは「着いた！」（ジャシェゲイ）

やってる最中に「やった？」って聞いても、
「やってんだよ、今」って事ですよね（笑）

英語で「ｃｏｍｅ：カム」を使うのは、「ｃｏｍｅ　ｔｏ　ｈｅａｖｅｎ」で、頂点に達するという意味。
日本人が「イク」という言葉を使い始めたのは、江戸時代だそうです。
「気がいく」「心がいく」という意味で、井原西鶴も使っている。

目に見えないものですしね、男と違って。
だから正直なところ分からない。

でも、「イク」「イカない」で悩んでる人が結構多いという話をお伺いしました。
今度は、あくまでも科学の立場から「イク」という事が、どういう意味を持っているのか、アプローチしてみました。
こちらをご覧下さい、どうぞ。

まさしくそうですね。素直に感じる。
女性というのは、例えばバストを触られたりとかっていうふうに、性行為そのものに至るまでに、気持ちいいって事が感じられた時点で、もう体が変化し始めてるんですね。

膣が収縮を始めてるんです。
少しでも確率高く、自分の子宮に精子を送り届ける準備を、もう体がしている。
それってすごく神秘的なことですね。

だから「イク」「イカない」を気にするよりも今気持ちいいんだってことを相手に伝えること。
やっぱり素直になること。
体だけでなく、心も裸になってみると、例えば「もっとこうしたら気持ちいいわ」って事も、すごく自然に言えるかもしれないし。
で、それが、すごく気持ち良くなった時に、リラックスできた状態で、何か今まで味わったことのない、新しいことが起きるかもしれないですね。

そうか。
一生「イク」という事を経験しないで人生を終える女性も
それほど不幸ではない、という事なんですかね？

確かに、「イク」って男の価値感かもしれないですね。
それを押しつけ過ぎて女性が意識しすぎちゃうかもしれないし、
男も意識しすぎちゃうかもしれないし。

でも男性は、やっぱり、女性を「イク」という状態にいたらすことができなかった時、申し訳ないなと思いますよね？

いやあ、黙っていたりしますねえ（笑）
僕は、うがい薬を持ち歩いてるんですね。
セックスの直後にうがいして、ブッ飛ばされそうになったことがあって、、、「何考えてんだ！」って。

でもさ、今思ったんだけど、いろいろミヤカワ失敗してるけど、
その都度、彼女がちゃんと怒ってくれてるでしょ。

それでは、セックスの疑問第一位に参りたいと思います。
「オナニーは良いこと？悪いこと？」

いやあ、男の人は悪い事っていう意識はあまりないと思うんですね。
しかし女性の場合はですね、そういうことを友達同士で話す機会もなく、
「私って変かなぁ？」って、そういうこと考えてる人、多いんですね。

例えば、ＳＭＡＰのメンバーと、そういう話したことあります？

いや、ありえないですね。
あーでも、みんなはしてんのかなあ？分かんないけど（笑）

それが悪いことだって思ってるのは、女性に圧倒的に多いんで、
私は女性に「そんなことないよ」って事を言いたいんですけれども。
こちらをご覧になって頂きたいと思います。
オナニーが女性に良い理由。
（フリップを見せて）「セックスの準備」膣内の粘液の流れを増大させることで男性のペニスを受け入れやすくする。
その練習ってことです。

ハハハハハ。そんな（笑）稲垣さんは、
そこまでスタンバイさせますか？女性に。
そのぐらい協力しましょうよ、我々も（笑）

（「しまった！」という笑い）分かってる。ごめん、ごめん。
そういうことじゃなくて、このフリップの言葉がね、ストレートだったんで・・・

つまり、男性と違いまして、自分の体がどういう変化をきたしてるのか、ってその時になっても女性は分かりませんからね。
そして、２番目に「感染症の回避」。

膣内の粘液の流れによって、病原体を運び出す。
さらに粘液の酸性度を高めるので、病原体を殺すことができる。
ですから、体がオナニーをしてしまうんです。

みんなそうだと思います。
そういうこと、したことないって人は、私いないと思うんですね。

大体の人が、自分の体を触る行為はしてると思います。
でも、それを「何でしたの？」って聞かれても、
「分かんない。なんとなくしちゃた」それが絶対最初だと思うんですよ。
本能的な何かがそうさせてる。

体のどこかがね。そして、３つ目は「メンタルケア」。
セックスへの不満を解消したり、寂しい時、イライラする時、眠れない時のストレス解消。

ふーん。え！？という事は、
稲垣さんはストレスがたまった時にするんですか？

いや、ごめんなさい（笑）そういうことじゃなくて。
僕、一言ひっかかったのが、「眠れない時」。

「やっべえ、明日早起きしなきゃいけないのに、ぜんぜん寝つけないや、あっ、そうだ。いいこと思い付いた！」ってするんですか？

まあでも・・・男ですからね。
そりゃあまあ、当たり前のように、、、、、

男性のオナニーはどうですか？女性から見て。
さっきのアダルトビデオだったりとか、写真だったりとか、視覚的なもので、男がそういうことするとして。
ジェラシーまでいかないかもしれないけれど。

あのね、女性って例えばオナニーする時も、自分の好きな彼とか、身近だと思うんですよ。
でも男性っていうのは、絶対彼女とかじゃない、とか言うじゃないですか、それは不思議だよね。

そんなのだって、
「直にできるものをなんで“おかず”にしなきゃいけないんだよ！冗談じゃないよ！自由だろ、想像ぐらい！」って事じゃないですか。

彼女のことを考えてオナニーしたことありますか？
吾郎さんは？

でも、それだけは男として許して下さいっていうのも変ですけど（笑） それはしょうがないんじゃないですか。
動物のオス、メスの違いですから。
あとは、最小限のエチケットとして、女性にそれはバレちゃいけないですね。
そういう具体的なもの、アダルトビデオとか、、、、それはエチケットでしょうね。

じゃあ博士は、自分のこと想像してそういうことされるの、
うれしいですか？

（笑）自由ですからね、想像の中では。
王様ですからね、男は（笑）

恋愛って、何か携帯電話みたいだなって。
もちろんお互い会話をして、時には一人になって充電することも必要だし、し過ぎたら過充電といって、壊れてしまいますしね。
壊れたらもちろん、とり変えられちゃう訳だし。
電波が３本立ってたとしても、相手は１本かもしれないし。
それは、絶対分からないですからね、相手のが何本立ってるかというのは。
で、片っぽが切れちゃったら終わりだし。

うーん、とっても。
じゃあ、稲垣さんにとってセックスとは何でしょう？

うーん・・・・とても美しいことであって、とても神秘的なことであって、だけどそこにはいろんな罠が隠されてあったりとか。
例えば、女性だったら自意識のエゴだったりとか、男性はその目的に対してのエゴだったりとか。
だから、神聖な罠というかですね。

そうですね。まあ、今回はセックスと恋愛について話してきましたが、一つこれだけは言っておきたいんですけども。
最近ピルも解禁になりまして、私は「いいのかなあ」っていう疑問を持ってるんですよね。
ムードを壊すからって避妊をしなかったり、コンドームを付けるっていう行為を、なんとなくないがしろにしてしまったり。
私はむしろ、「ムードに流されないで！」っていう事をすごく女性に言いたい。

男の立場から言うと、コンドームというのも非常に微妙ですよね？
そのー、雰囲気を壊してしまうとか・・・・
でもどうしてもそれには要する時間もある訳だし、でもやっぱり大切な事ですよね。

ついつい気持ち良さとか雰囲気とか、そういう事を気にしすぎっていうのかなあ。
例えば、今セックスにおいて、いろんな事があるじゃないですか。
必ずしも好きな人とだけセックスしてるとは限らないような現状があるじゃないですか。
でも、本当に女の子はどっかで、頭に入れておかなきゃいけないのは、
どんな気持ちであれ、どんな相手であれ、体はもう受け入れるように働いてる、そういう神秘的で大切な事だっていう事を　やっぱり忘れちゃいけないと思うんですね。

本当に愛すべき人と愛あるセックスを。
私はそういう事を忘れちゃいけないと思うし、思いやりがあって、
お互い素直になれるセックス、恋愛というものが素敵だなあと思いますね・・・・うん。
さて、今夜は長い間しゃべりましたが、稲垣さんって、私はとっても男性らしい、すごい男らしい人だなあって思いましたね。