第7回(11月26日)放送内容

ゲスト 別所哲也
テーマ 人はなぜ焦らされると燃えるのか?

人気コミックのルパン三世を思い出してください。
ルパンはセクシーな女泥棒、峰不二子にメロメロで果敢にアタックするのですが、その度におあずけを食ってしまいます。
けれどもルバンの恋心は、以前にも増して盛り上がるのです。
「認知的不協和理論」。
これは苦労して手に人れたものを価値の高いものだと思いこもうとする、人間の心理です。つまり、男性は焦らされた挙げ句やっとゲットした恋人をかけがえのないものと感じるのです。
ところが、焦らされるとその相手をますます人を好きになる、この認知的不協和理論には、落とし穴があります。
もし、欲しいものが手に入らなかった場合、全く逆の感情を抱くのです。
たとえば、イソップ童話の「すっぱいブドウ」。キツネが美味しそうなブドウを見つけ、それを取ろうとするのですが、高いところにあるため、結局手に人れることができません。その結果キツネは、「あのブドウは酸っぱいに違いない」と思いこむことで自らを慰め、あきらめようとします。
こうして「美味しそうなブドウ」は「酸っぱいブドウ」という逆の価値を与えられることになったのです。

今回は、TV電話を使った実験。3人の美女にひとりずつ順番にTV電話をかけ、彼女たちをデートに誘い、0Kをもらいます。実験後、3人のうち、どの女性が魅力的だったかを答えてもらいます。さて、この実験で「認知的不協和理論」は立証できるのか?

実験結果


恋愛心理解剖トーク

江角マキコ博士(以下、博士)  
助手ミヤカワ(以下、ミヤカワ)  
サンプル別所(以下、別所

博士 別所さんは、女性から焦らされることについて、
どう思いますか?
別所

女の子で、よく「思わせぶり」みたいなのをするじゃないですか?
あれは、あんまり好きじゃないな。

博士 う〜ん、なるほどね。
別所

例えば、女の子から「あのね」って話を切り出しといて、「なに?」って聞くと、
「うん、いい、いい。あなたには分からないから」とか、、、(笑)

ミヤカワ それは、嫌ですね。
別所 嫌ですよね。
ミヤカワ 今の例え話だけでも、結構嫌な思いしましたよ。
別所 結構、女の子に多いんですよ。
博士

(後ろに座っている助手たちに向かって)
じゃあ、助手の中で、言おうかなと思ってやめたことがある人、手を挙げてみて下さい。

ミヤカワ やったことがある人、ハイ、正直に!!
  <ちらほら3人が手を挙げると、、、>
ミヤカワ もっといるだろ!(笑)
別所 いるんだよ。
博士 (そうっと手を挙げている)
別所 (そんな博士に気が付いて)ははは、自分も挙げてる!自分も!!
ミヤカワ 博士!!あなたも?
博士 (ちょっととぼけて)あたし?
ミヤカワ (そんな博士につっこんで)寝てたんかい?
別所 言おうとしてやめるのって、やっぱり試してるの?
博士

あたしの場合は、試してるっていうよりは、
目の前に彼氏がいると、ついつい相談して何でも話したくなるっていう甘えた心に、ブレーキをかけてるんですよ。

ミヤカワ それは、事故った後にブレーキしてるようなもんじゃないですか?
<一同爆笑>
ミヤカワ

いずれにしても、あんまりいいもんじゃないですよ。
(別所に向かって)ですよね?

別所

そうですよねー。
相談事とかを途中でやめられちゃうと、
男としてまだ度量が狭い、と思われてるのかなって、思っちゃうんですよ。
ま、そうなのかもしれないけど。

博士 なんか、
すごい責められてるみたい、わたくし、、、
ミヤカワ いや、責めてます、僕たち!!
<一同大爆笑>
ミヤカワ

ところで、よく恋愛って、好きなうちが花だって言うじゃないですか?
追いかけてる時はめちゃくちゃ恋をしてて、

振り向いてもらえると冷めてしまう

というようなお話をよく聞くんですが、そういう経験はありますか?

別所

若い時は、そうじゃない?10代とか20代の時。僕は、そうでした。
追っかけてるほうが好き。

博士 それは、男の人の本質かもしれないですね。
ミヤカワ

それでは、猛烈にアプローチされて、
それを受け入れるという形で恋が実った、ということは、ありますか?

別所 (はっきりと)それは、ないです!!
ミヤカワ

ない!? 
100パーセント、全部自分からアタック!?

別所 (首をひねって)あー、1回あるかな?
ミヤカワ どっちなんですか?
<一同大爆笑>
別所 1回あるよ、1回あります。
ミヤカワ じゃあ、その1回の話を聞きたいのですがー、、、
別所 (話すのを渋るように首をひねっている)
博士 時間はたっぷりありますよ!!
ミヤカワ (追いつめられたように)なんつうのかなー、
スゲエ番組だな、これ。
<一同大爆笑>
 

 ここで恋愛心理実験 問題『どんな誘惑に弱いか?』

 別所は、「金銭の誘惑に弱い傾向がある」という答えとなり、、、

別所 ハハハハハハハ、、、、、
ミヤカワ

(答えを続けて)「楽をしてお金をもうけたい、という心理が常に心の中にあり、おいしい話には、つい飛びついてしまいがち!!」

別所 マジで!?
ミヤカワ

 「玉の輿にのるとか逆玉とか、愛を確かめないうちから、軽はずみな選択をしないように注意すべきです」
どうですか、この答えは?

別所 (フリップを机にたたきつけて)これは間違ってる!!
ミヤカワ あっ、あっ、ちょっとした怒りが!
博士

女性に自分からアタックしていくっておっしゃってたのは、
いろんな(金銭的な)条件面が揃ったから、パッとアタックするってことなんですか?

ミヤカワ

(別所を指さして)一瞬のうちに計算している、
そろばんずくな男
なんでしょ!!

別所

(フリップであおぎながら)そーんなことないですよ。
本当にないんだってば!!

ミヤカワ じゃあ、なんで汗をかいて、顔をパタパタあおいでるんですか?
別所 暑いんですよー、このスタジオ(笑)
ミヤカワ (前の答えをひっぱって)ってことは、お嬢様好き?
別所

うーん、なんかだんだん催眠術のように、
自分がそうなのかなあ、と思い始めてるんですけど、、、、、

<一同大爆笑>
ミヤカワ

それでは続いて、博士の答え。
(答えを見て)あんまり怒らないで下さいよ。

博士 (笑いながら)おこらないよ
ミヤカワ 「あなたは、
異性からの誘惑にはめっぽう弱い
タイプです」
博士 (余裕そうに笑っている)
ミヤカワ 「恋人や奥さんがいても軽い誘いで簡単にOKしてしまいがちです」
博士 ええーーーーっ!!
別所 マジ?
ミヤカワ 「友だちの彼氏と図らずも関係を持ってしまった、、、マル」
博士 (怒った顔で、バン!と立ち上がる)
別所

怒った、、、、、

博士 それはねぇ、わたくし違うと思う!
別所

これ違うよ!!

博士別所 (2人揃って)これ違うよー!!これ違う。(と、騒ぎ始める)
ミヤカワ ちょっと待って!
博士 (心理テストのフリップを片付け始める)
ミヤカワ

回収するな、勝手に!!
(答えを)読み終わってないし、、、

博士 これ違うー
<一同大爆笑>
博士

今日は、恋のかけひきをテーマに話してきましたが、
「焦らされると燃え上がる」、そのココロとは?

別所

焦らしたり、焦らされたりっていうかけひきが、
うまい感じでキャッチボール
みたいにある時は、
すごくお互いにいい感じだけど、焦らされすぎると、
こげついてケンカになっちゃうし、、、、

博士

(納得したように)あー、「こげついてケンカになっちゃう」っていい言葉ですね。
でも、そうは言っても、女性っていうのは、本当に男性の心が読み取れない時、あるんですよね。

別所

いや、男も女の心が読めないですよ。
女の人って何考えてるんだか。

博士

(まとめて)では、またがんばってお勉強しましょう。
ミヤカワ そうですね、博士。
博士 今日はどうもありがとうございました。
別所

(複雑な表情をして)はい、、、、
あ〜あ、この追いつめられた空間は嫌ですねー、
真っ赤っかで!!

<一同大爆笑>
もっと詳しく知りたい人のために、
「恋愛の科学」の本が出ました!!