第9回(12月10日)放送内容

ゲスト 岡田義徳
テーマ なぜ人は『ねぇごはん食べに行かない?』と誘うのか?

「今度ごはんでもどう?」といった食事への誘い。
恋愛の場において、食事に誘うという行為は異性を口説くために非常に有効な手段なのです。
その秘密は、脳の仕組みに隠されています。なぜなら人は食べ物が欲しい時、「おなかが空いた」と言いますが、空腹を感じているのはお腹ではなく、脳なのです。脳の中の視床下部には、性欲を発動する部分と食欲を司る部分がありますが、この2つは、快楽神経で結ぱれていて、互いに刺激を伝えあいます。つまり、食べることによって得られる快感と性の快感は極めて密接な関係にあるというわけです。このことは、脳波の出方によっても確かめることができます。性行動の最中の脳波と、ものを食べた時の脳波は同じであることがわかっています。ということは、食事中に性行動と同じ種類の快楽を感じることができます。
つまり、人は食事中に恋に落ちやすい状態にあると言えるわけですし、さらにはこの事を本能的に知っていて、人は異性を食事に誘うとも考えられます。
今回の実験はモデルの女性と食事、カラオケ、ゲームなど、3つのシチュエーションでデートをしてもらい、その際の脳波の変化を計測します。
果たして食事デートの最中に彼の脳波はどんな波形を表すでしょうか?

実験結果


また、番組ではアメリカの心理学者ジャニスの「フィーリング・グッドの実験」を詳しく紹介。
これによると、人はものを食べている時、無意識のうちに気持ちが緩み、相手の要求を受け入れやすい状態になることがわかります。
これは「緊張緩和の心理効果」と呼ばれ、ビジネスや政治の世界でも利用されています。
いわゆる「ビジネスランチ」や「料亭政治」によって、商談や交渉がスムーズに運ぶというわけです。

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