第14回(1月21日)放送内容

ゲスト 保坂尚輝
テーマ 男はなぜ女の涙に弱いのか?

恋愛の真っ只中、ちょっとしたスレ違いで大げんか。こんな時、必ず泣くのは決まって女性。困り果てるのはいつも男性。
女の涙。そのヒミツは体の中にあるホルモン、プロラクチン。
乳腺から乳を出すのに関与するこの女性ホルモンが、実は目の涙腺にもあることが、近頃の研究で発見されました。これが涙を出すのを促す働きをしているらしい。

元々プロラクチンは男女ともに涙腺にあるのですが、13才頃を境に女性のプロラクチン値は、男の1.5倍にも増えます。だから大人になってからは女性の涙の方があふれやすいというのです。
そこで実験。男女の涙の出具合を調べてみました。
保坂さん率いる男性チームと江角博士率いる女性チームに同じ時間内にどの位涙を出せるか、勝負。シルマーテストで、涙の分泌量を測定します。
もし涙のプロラクチン効果が正しければ、女性チームが圧勝するはず。

実験結果


実験後、女性の涙のふしぎについて解説。涙の成分について研究、分析しつづけたウィリアム・フレイII世によれば、ある時、涙の中からACTH(副じん皮質刺激ホルモン)という物質を発見。ACTHはストレスと戦うホルモンとして知られていますが、これか特に女性の涙からたくさん検出。このことから女性は泣くことで発散していることが科学的に解明されつつあります。
これに対して男性の涙は全く意味が違います。そもそも男性が涙を流すのは悲しみ、怒りなど、感情に深く根ざした時。そもそも男はめったに泣かないものと考えているだけに、一粒の涙の意味も男にとっては深いのです。だから、生理的に自然に楽になろうとして泣いてしまう女の涙の意味が理解できずに悩んでしまうのです。

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